ニキビとは?
皮膚には、皮脂腺と呼ばれる部位があり、そこから皮脂が分泌されています。皮脂がきちんと排出されることにより、皮膚の潤いを適度に保つことができます。しかし、様々な原因で毛穴が詰まってしまうと、皮脂が排出されなくなり、毛穴が膨らんできます。これを面ぽうと呼びます。面ぽうの中は、皮脂が豊富でアクネ菌が増えやすい環境にあるため、炎症を起こして、赤くブツブツとしたニキビや膿がたまったニキビを引き起こします。炎症をそのままにしていると毛穴周囲の皮膚に障害を与え、瘢痕と呼ばれる傷跡を残してしまいます。
主な症状
- おでこやアゴ、ほほなどにポツポツと赤いできものができる
- お肌がギトギトしている
- 胸や背中にたくさんのブツブツができる
- 毛穴が黒くなったり、白くなったりしている
- ニキビが赤く腫れている
- ニキビの孔から膿が出てくる
- 皮膚が硬く盛り上がっている など
治療について
当院では日本皮膚科学会の診療ガイドライン沿って、スキンケアによる予防や生活習慣の改善および外用や内服による薬物療法を行います。外用療法ではアダパレン、過酸化ベンゾイル、アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬、抗生物質の一つであるクリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの配合薬、ニキビの重症度によっては抗生物質の飲み薬・塗り薬を使用します。
また、症状によってはビタミン剤や漢方薬を処方することもありますが、当院では保険適応のある標準治療のみしか行っておりません。